皿屋敷

皿屋敷は日本三大怪談の一つで、女中のお菊が皿を割った責任を取って井戸に投身自殺した後、その亡霊が井戸の中で皿を数える悲しい物語です。

【あらすじ】

江戸時代、武士の家の女中であるお菊は、主人家に代々伝わる貴重な皿の一つを誤って割ってしまいました。彼女の死因には諸説あり、一説には井戸に投身自殺し、一説には主人に吊るし上げられて殺され、井戸に捨てられたとされています。

その後、深夜になると古井戸からお菊の悲しげな声が聞こえ、皿の数を数え始めます。九つ目を数えた瞬間、声は悲鳴に変わり、また最初から数え始めます。

近隣住民は、満月の夜に、白い衣装を着た女性の姿が井戸からゆっくりと浮かび上がるのを見たと主張しています。手には皿を持ち、一つ一つ数えている姿は哀れで、目からは血の涙が流れていました。

【各地の伝承】

この物語は日本各地に複数のバージョンがあり、特に江戸番町(現・東京都千代田区)の「番町皿屋敷」と播州姫路(現・兵庫県姫路市)の「播州皿屋敷」が有名です。日本各地には今もなお、お菊の墓やお菊の井戸が残されています。